恋の扉を開けて
「専務は私をどう思っていますか?」

「俺が君を抱く時はお互いが愛し合って交わっているわけじゃないから楽だよ。君は俺に抱かれてメリットがあるだろ?俺にもメリットがあるがデメリットはない、今のところは。」

「じゃぁ、今はもう専務を求めてはいけないのですね。この状況で抱かれたくても専務は不条理に思われるでしょう?」

「延長線上のことだろ?そんなに深くは考えないよ。それに俺もまだ足りてない。」

裸の彼女を抱きしめて喉元を撫でた。

ゆっくりとじっくりキスをして俺の舌を吸わせた。

たった3ヶ月とはいえ結婚していたとは相手も気の毒だな。

こんなにいい女なのに勿体ないことをしたもんだ。

それとも彼女が相手に満足できなかったのか。

俺にはどうでもいいことだが。

別店舗を構えるとなると、今までのようにルリルの相手をし切れないだろう。

時間的に無理だ。

またもや難題になった。

そうなったら彼女はどう出るか。

「俺には安心して体を預けていい。君の期待は裏切らないよ。」

ルリルと俺は奇妙な関係だった。

このまま続くとは思えない。

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