∞妄想世界∞
「ガキん頃に、親父が連れて来てくれたんすよ。
真夜中に。危ないからダメっていう母さんに黙って。
ここから見る星空が一番綺麗だからって。
小せー俺は冒険に出かけるみてーにドキドキしてさ。
いろんな星座を親父に教えてもらって」
『それが、親父と見た最期の星空になった』
そう大樹くんは続けた。
「帰ってからは、親父と二人でこっぴどく叱られて。
でも、二人でこっそり舌だしたりしてた。
また来年も行こうなって……言ってたんすけど
一年後には親父のほうが星になっちまいました」