約束は森の中~導かれて~
「もうちょっとだけ? ね?」

縋るように青年の腕を取って、
ぎゅっとつかみます。

せっかく元気になったのです。

少し話をしただけで
さよならなんて、悲しすぎます。

イブは見上げると、
反応をうかがうように
青年を見つめます。


紅い瞳がイブを見つめます。



見惚れるほどに
美しい透き通るような紅い瞳。

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