都立白黒高校2年C組探偵団
「そんなことない」

「じゃ、どうして?」

「眠いし、それに……」

「夜と言っても、八時くらいですけど」

 と、由紀は言った。

「そんな、早く寝るのか? 子供じゃあるまいし」

「ああ、寝るよ。悪いか!」

「まあまあ」

 収拾がつかなくなりそうだったので、祥子が言った。

「ぜひ、この四人で調べたいんです」

 と、由紀は目を潤ませて言った。

「ほら、あんなに言ってんだからさ」

 祥子にも言われ、裕一は少し考えこんだ。
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