フラグ
2st.flag~第二のフラグ




-しばらく経って-


六年生の夏も終わる9月頃


今日は土曜日で午前中の授業で終わり、帰り支度してると健太がやって来て「一緒に帰ろけ」って言ってきた。

「おぅ、帰ろか」


何やら急いでる感じで健太は「はよ帰ろけ!」って言ってきた。

「何そんな急いでんねん?」

「話しは後や!行くぞ!」

「なんやねん!あいつ」


と俺は悪態をつきながら、ちょっと急いで健太について行った。


学校の正門を出て通学路を帰宅方向に歩いて行く、左側の小高い場所にある公園に入って通学路を一望出来るフェンス側で生い茂る雑草に隠れて通学路を覗きだした。

「お前何してんねん?」と健太に聞く


健太は、口に人差し指をつけて「シィー」って言った。

続けて囁くような声で「お前も隠れて見とけ」


とりあえず雑草に隠れて通学路を健太と見る。


しばらく経って数名の男子児童の声がしてきて良く見たら3人の男子児童が前を歩く舞に何かを大声で言っていた。


それはすぐに罵倒する言葉だと分かり、咄嗟に立ち上がろうとした。


その瞬間俺の肩を押さえつけて健太は「ちょっと待て!何言うとんのか聞いてからや!」


俺は怒りを押さえて聞いてみると男子児童のリーダー各らしき奴が


「お前んち父ちゃんおらんねやろ?俺のお母さんが父ちゃんおらん家は変や言うてたで!」


舞はバッと振り返り「何も変ちゃうわ!変言う奴が変やろ!アホ!」


リーダー各は舞の服を掴み「なんやねん!お前女のクセに生意気やねん!」

健太が「よし!アムロ出動や!」

俺はさすがにアムロ行きます!とは言えなかったが公園を出て真っ直ぐ現場に行き「おい!お前ら舞に何してんねん!」と怒鳴った。


3人のリーダー各が「逃げろ!」って言うと大きく見えるランドセルを上下に揺らしながら逃げて行った。


俺は舞に駆け寄り両肩を持って「舞!大丈夫か?」と聞いた。


舞が「うん」って言う言葉を聞いてすぐ追いかけようとしたが、3人の男子児童は次の十字路に差し掛かってた。


諦めようとした瞬間、十字路の横から健太が両手を広げて「ザクとは違うのだよ!ザクとは!byランバ・ラル」と訳の分からない事を叫びながら3人の男子児童の前に飛び出して捕まえた。


さっきの公園に3人を連れて行き
「俺の妹がお前らに何かしたんか?」

3人とも「・・・・・」

「お前ら口無いんか!?」


3人の一人がボロボロ涙を流して「ごべんなざい」と言ったら後の2人も「ごめんなさい」と言って泣き出した。


舞が俺の袖を掴んで
「もうええよ。お兄ちゃん行こ」
って言ってきた。


3人に
「次したらほんまに怒るからな」


俺と舞は手を繋ぎその場を後にして、その後ろで健太が3人にこんな事を言っていた。


「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを・・・。byシャー・アズナブル」


「・・・」


(アホや・・・)


俺と舞は家に帰った、そして健太も我が家に来た。


居間に3人座って沈黙


沈黙を破り俺は舞に聞いてみた
「あいつらいつから舞にあんな事してきたん?」

「ちょっと前から・・」

「あいつら何組?」

「おんなじ組・・」

「これからあんな事あったらすぐにお兄ちゃんに言いや、舞」

「うん。」

「健太、教えてくれてありがとうな」

「あぁええよ。気にすんな」


ピンポーン…


俺は立ち上がりインターホンのボタンを押し「はい、川か」

言い終わる前に「佐知子佐知子!開いてる!?」

「あぁ佐知子か開けるわ」


玄関の鍵を開けると佐知子が勢いよく入って来た。


「おっじゃっましま~す♪」

「はぃよ、でっその袋何なん?」

玄関から居間に歩きながら「あっこれ?花嫁修業~あはは、って中嶋や~ん!」

健太「オッス明神、さすが夫婦や仲がええな」

俺「ほんで佐知子、花嫁修業って何?」

佐知子「あ~そうそう!今日土曜やし給食ないやん?だから今日はウチが作りに来たん。」

俺「そう言えば今日土曜やのに母さんの昼御飯作り起きないわ」

佐知子「詳しい話しは後でしよう、とりあえず作るから」


佐知子はキッチンに向かってさっそく作り出した。


健太「明神、俺のは?」

佐知子「いるの?・・ウソウソちゃんとあるから、あはは」


佐知子が作った焼きそばが4人分テーブルに並んだ。

佐知子「お腹減ったからみんな食べよ、味は保証せぇへん!」

健太「おぉ!旨そうやん!いただき~」

俺「いただきま~す」

舞「いただきます」

佐知子「何か今日、舞元気ないけど何かあった?」

舞「・・・」

健太「あったあった!今日の学校の帰りにな~~~~~」


健太が、簡単に説明した。

佐知子「え-!そんな事あったんや!舞、そんな事あったらすぐに隆ちゃんかウチにすぐ言うんやで」

俺「ごめんな舞、すぐ気づいてたらこんな事にならんかったのに」

舞「お兄ちゃん悪くない。これからはすぐ言う」

健太「たぶんあいつらは、もうしてこんやろ」

佐知子「またこんな事あったら隆ちゃんが何とかする!はい!暗いからこの話し終わり!あはは」

俺「そやな、ほんで佐知子なんで今日昼御飯作りに来たん?」

佐知子「なんかウチのお母さんと隆ちゃんのお母さんで、そういう話しになったみたい」

俺「ふーん、またなんでやろ?」

佐知子「ウチのお母さんが言うにはご飯作れるようになる事っていうのと、これから土曜日はここで昼御飯作れって事」

俺「えっ!毎週?」

佐知子「そうそう。これも料理の勉強やと思ってとか言うてた。あはは」

健太「女は大変やな~」


その後はグダグダ4人で話して、人生ゲームをして夕方に佐知子をみんなで送って健太ともそこで別れた。


人生ゲームをしたくらいから舞も元気になった。


家に着いてテレビを見てる時

「お兄ちゃん?」

「んー?どうしたん?」

「ありがとう。」


胸がキュンとなり舞の頭を撫でてあげた。

「痛い事はされてないんやろ?」

「うん。でも今日、服掴んできたから叩かれるって思った」

「舞がしばかれてたら、俺もあいつらしばいてたわ。月曜日からは普通にしとくんやで」

「うん」


夜、母親が帰って来て夜ご飯の時に母親は佐知子の話しをしてきた。

母親「今日のお昼さっちゃん来た?」

俺「来た、ほんで花嫁修業とか言って昼ご飯作って帰ったで」

母親「花嫁修業ねフフフ」

舞「さっちゃんの焼きそば美味しかった」

母親「舞、良かったね。」

続けて母親は「隆が中学生になったら、お母さん夜遅くまで仕事しようと思ってるの、それでちょっと悩んでたんやけどね、さっちゃんのお母さんが夜ご飯毎日さっちゃんに作らせに行くって言ってくれたの」

俺「毎日!?」

母親「最初は断ったんやけど、さっちゃんの勉強の為でもあるからって」

舞「舞さっちゃんにお料理教えて貰う!」

母親「隆もちょっとは教えて貰いなさいね」

俺「うん。でも何で夜遅くまで仕事する事になったん?」


俺には絶対に高校だけは出て貰う事と、それに掛かる費用の為に今から蓄えるのが必要という事、だから夜遅くまで仕事する事を言われた。


俺は中卒でもいいって言ったら、普段は温厚な母親がちょっと怒って「高校だけは出なさい!」って言われた。


それから毎週土曜日に佐知子はご飯を作りに来た。


俺は料理にあまり感心がなかったが、舞は嬉しそうに料理に夢中になってた。


材料はあらかじめ母親が多めに置いといてくれた物を使った。



失敗する時もあったが半年も経つと佐知子も器用に作るようになって来た。



1985年3月


12才


小学校卒業式


そして来月からは中学生。



長かった6年間も終わり・・・寂しい気持ちを消す為に、お世話になった先生達に挨拶と言っても話しをして回った。


友達とも一通り話し最後の小学校を後にして正門を出ると母親と舞が待っていた。


母親「隆!こっち!」

俺「あぁ、お母さん待っててくれたんや」

母親「そら卒業式の主役やしね」

舞「お兄ちゃんおめでとう」

母親「ほんまにおめでとう、次は中学生やねぇ早いもんやねぇ」

俺「うん、ほんまに早いな-」


そんな事を話しながら3人で家に帰った。


春休みは中学校の制服の買い出し、中学からは弁当だから弁当箱の買い出しとか俺の家で佐知子が制服姿を披露したり、後は舞、佐知子、健太と遊んであっという間に休みは終わった。



1985年4月



お腹の大きい母がベンチに座ってる。

「大人になったら結婚しようや!」


女の子「ええよ!大人になったらぜったいしよ!」


やっぱり女の子の顔は霧がかってる。

「ほんじゃあ、滑り台行こ!」

女の子「うん!行こ!」


滑り台の階段を上がって滑ってを何回も繰り返したところで夢が覚めた。


目を開けて天井を見ながら


(そう言えば、あの女の子と滑り台も一緒に滑ってたな)


夢で思い出した感じだった。


学校の仕度をして居間に行き朝ごはんを食べて、佐知子が迎えに来たから家を出る。


家を出る時に母親は「今日から中学校頑張ってね」


って言われて「うん、ほんじゃあ行って来る」って言って佐知子と中学校に初登校する。


通学途中に佐知子が「何かこの前まで中学生ってちょっとした大人みたいに思ってたのに、ウチら今日から中学校やで?」
「ほんまやな、まだ気分は小学生のままやわ」

「あはは、ほんまそう!道間違って小学校に行きそうやわーあははは」


(大人かぁ・・・)


中学校に着くと校門を入ってすぐの所に特設的な看板っぽいのに名前とクラスが書いてある紙が貼られていた。


とにかく人数が多いから自分のクラスを探すのも苦労した。


「ウチの小学校と隣の小学校が一緒の中学校になるから凄い人数やんな?」

「探せる気がせぇへんわ・・・」

「あっ!隆ちゃんのクラスみっけ!2組やって」


結局、佐知子は8組で中嶋が1組で隣の教室だった。


クラスがわかったから教室に行こうとしたら健太が人が多すぎて四苦八苦していたから呼び寄せて「お前1組やから」って言って教室に向かった。


1年2組の教室に入ると何か変な感じがした【違和感】に近いがちょっと違う。


(なんやろ?この感じ・・・)


黒板に席順と自分の席に荷物を置いて9時に体育館集合と書いてあった。

隣の1組に行って健太を連れて8組に行って佐知子3人で体育館に行った。


自分のクラスの所に並び少ししたら入学式が始まった。


校長先生「あなた達は今日から中学生です。中学生と言えばもう子供ではなく大人ですから中学校に入ったからには先生達は大人の対応をします。~~~~~」


大人か・・・まだ結婚は出来ないけど大人・・・・・


不意にいつもの夢を思い出した・・・



「大人になったら結婚しようや!」


「ええよ!大人になったらぜったいしよ!」



















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