はるこの遅咲☆妄想日記
「そうそう、その日は仕事でしょ?」

「うん・・・。普通にね。でも夜とか逢えたらいいね。」

「そうだね・・・逢いたいな~」

私は、もうちょっとで言い出してしまいそうな気持で

当日までとにかく彼には内緒に・・・綿密に・・・計画をして・・・

「おはよ」

とうとう結婚式の日がやってきた。

式と披露宴は夕方から。私は午前中のうちに都心まできて・・・

美容院で髪をアップしてもらって・・・♪

その途中で彼からメールが来た。

「おまえ、今どこ?もうこっち来てるの?」

来た来た・・・彼からのメール

私は、サプライズメールを送信した。

「うん。会社近くのホテルをおさえたよ。もうチェックインするの。良かったら来て」

ドキドキした・・・

この瞬間のために努力してきたから。

「ほんと?行くよ。昼休みに」送信してからほどなく返事が来た。

〇〇ホテル 601号

私は、昼休みのほんのひとときを

愛する恋人と過ごす。

彼にとってはいつもの日常に訪れた非日常。

「嬉しいよ。」彼の熱い抱擁に私は今までにない興奮と喜びを感じた。

「今日は1日、あなたのそばにいるからね」

私は、彼の肩に手を回し自分からその唇を求めた。

「昼から大胆だな・・・おまえ」

「だって・・・嬉しいもん。ホントに」

彼の昼休みを独占している私。

最高に高まる・・・。

「夜もここに来て」

私はその日の夜も彼を独占した。

「遅くなっちゃったけど、見に行こ!」

私たちは、手をつないで夜の街を歩く。

2人で初めて見る夜桜は

満開で、私たちを迎えているような・・・ただただ・・・美しかった

「綺麗だな」

「うん」

私たちはこの日を忘れない

最高の思い出作りを彼とこうしてできている幸せ。

絶対忘れないよ・・・。

「また、こういうことしてもいい?」

「なんだよ・・・それ?」

「したいよー。もっと」

彼の職場近くにいつもいたい!って

ダメかな~?

「うん。いいよ」

彼は苦笑しながらも

強く抱きしめてくれた。



~はるこメモ~

お互い制限があるからね・・・平日に密会なんてリアルにしてみたい。

彼女の「彼のそばにいつもいたい・・・」って想いがキュンとなります・・・

ふう~・・・不倫って・・・どうかしら・・・☆
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