はるこの遅咲☆妄想日記
12 行く末
#12  行く末




私はこんな旅行は、はっきりいってイヤなの。

奥さんにバレたらどうするの・・・?

「絶対大丈夫だから。」川田は私の会社近くの喫茶店で私を待っている。

今日は金曜日。私たちは今晩から土曜夜まで温泉旅行に行く。

午後4時を過ぎたあたりから、私はなんだかソワソワして仕事がおぼつかない。

川田がすぐ近くで、私の仕事が終わるのを待っててくれているから。

嬉しさと、これからしてしまう罪悪感が交互に襲ってくる。

不倫2年目。よくここまでバレずにきたものね。

わたしより彼のほうが慎重だった。

彼が「大丈夫」って言うときは絶対大丈夫だったから。

彼を信用してきたからこそ、ここまでやってこれたんだと思う。

仕事中なのに、メールがポツポツと送られてくる。

「早く逢いたい・・・」

「もうすぐだね・・・」

「うん」

なぜだろう・・・

彼からのメールで

私はカラダも火照る。

何回も足を組み替え、気分を紛らわせていたが

ジンジンと・・・

不倫旅行の楽しみなんて

アレしかない・・・。

求められていることに

興奮してしまう私。

もうすぐ定時。

早めに身支度をして

トイレに駆け込んだ。

「ヤダ・・・もうこんなに・・・」

薄らというよりは

ねっとりとした

女の沁みは

私をより欲情させた。

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