クビガナイ。
村の怪談


「ねぇっこんなの見つけたんだけど…
せっかく莉沙も帰って来たんだしさっ
今夜皆で見よーよ♪」


2014年の8月。

この夏休み、私は神奈川から、
小さい時に住んでいた
茨城のおばあちゃんの家へ遊びに来ていた。

「えぇ…みゆ怖いのやだよぉ…」


小学校の時からずっと仲いい6人グループ。
今日はその6人でお泊りをする予定だった。

グループの中でもムードメーカーな有衣が持ってきたのは、
近くにあるレンタルショップから借りて来たらしい
ホラー物のDVDだった。

「大丈夫大丈夫っ
みゆの怖がりもなおるって!」
「…えぇ……ん〜…莉沙も有衣も怖くないの…?」
「ん?怖くないよ?ねっ莉沙っ」
「え"っ」

怖いの…苦手だけど…
大丈夫といえば大丈夫なんだよね…


いきなり話を振られて困っていた時、
残りの3人が来た。

「莉沙久しぶりーっ♪」

「去年来れなかったんだよね」

「よう、」

綾希(アヤキ)、紫月(シヅキ)、隼人(ハヤト)。

自分の気持ちに正直で単純…つまりは
馬鹿な性格の綾希は、
有衣と付き合って3年目。
中2の時から付き合っている。

「綾〜、これ皆で観よ、これ♪」
「おう、面白そうじゃん、いんじゃね?」
「えぇっ…」
「…そっか、みゆは怖いのダメなんだよね。」


紫月はいつもみゆのフォロー役。

私はこの2人が付き合えば良いのになぁって
ずーっと思ってるけど、
紫月は彼女いるし、みゆも恋してるんだよね。

まぁどっちかっていうとこの2人は
兄妹って感じ。

「あっ…そーいえばさぁ…ねぇ?」
「あぁ、そーいえば…なぁ?」

有衣と綾希がニヤニヤしながら私と隼人を
交互に見る。

「僕ら4人が去年の夏休みに補習行ってる時
だったよね、」
「隼人だけサボって莉沙のお家に泊まり行っちゃったの!
ずるいよっ行きたかったのにっ」
「げっ、ちょっ、お前ら黙れっ」

紫月とみゆも後に続いて、隼人は焦る。

そういえば、
去年の夏は用事とかで忙しくて
ここに帰って来れなかったんだよね。

でも2~3日暇ができた時に
隼人が泊まりに来てくれたんだ。
親同士仲が良いし幼なじみだから。

…ていうか……

「…補習…さぁ……ないって言ってたよね…?」
「いやぁ?
うん、いや、違う、違わないけど、でも、」
「けどじゃないっ!」
「あはははっ」
「笑うなっ」

それからも色々話したりして、
有衣の家に着いた。
< 1 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop