*約束期限*
*真衣side*
時計の針は、4時ちょうどを指している。
さっきから保健室の方を見てるけど、桜庭くんが現れる気配はない。
大丈夫かな・・・
「真衣ー。お前あっち見すぎ」
「・・・心配だもん」
涼介はやれやれとため息をついている。
しょうがないじゃん。気になるもん・・・
「あっ!」
保健室のドアが開き、桜庭くんが出てきた。
あたしは席を立って、そちらに向かって走る。
「あ、おいっ!」
今までにない全力疾走。
あたし、どんだけ好きなんだろ・・・
考えると恥ずかしくなる。