Do not Cry!!
「なんで…こんな事に」

母親はそおいい泣く。

いや、俺が聞きたいよ。

長い人生の中の、たった一度の間違い…
挫折だろ

俺は目の前に置かれた通帳を手にとった。

すげぇ桁。

「それだけあれば、でていけるだろ。」

確かに
これだけあれば
でていける。

「でも、こんなに…」

俺が口を開くと
親父は鼻でふんっと息を吐いた

「ゴミも金を払わねば片付けられない。」

つまり

俺は燃やせない粗大ごみなわけね。

親父はそれ以上なにも言わず

俺も言わなかった。


母親の啜り泣きが
いつまでも部屋に響いてた
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