カワイイ系の男の子にはご注意を!?
「ベッド使わせてもらおっか」
そう言って、ベッドまで運んでくれて僕の荷物を持ってきてくれると言ってくれた。
どこまで優しいんだろうこの子は。
お互い自己紹介をして、女の子、ユナちゃんは僕の荷物を取りに走って教室に向かっていった。
同じクラスの人たちでさえ、僕のことなんて目にも止まらない感じだし、他のクラスの人なんて横目で見てるだけで声をかけようとはしてなかった。
それにあの子、一回も嫌な顔してなかったなぁ。
ずっとニコニコしてくれていた。
あんな子もいるんだなぁ……と思いながら、寝不足で記憶が飛んでしまった。
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「____っん」
「あ、起きた?ごめんなさいね、保健室にいなくて。具合はどう?」
「あっ、すい…ません。もうだいぶ良くなりました。帰ります」
「そう?無理しちゃだめだからね」
「はい…」
起きたらあの子の姿はなく、保健室の先生が戻ってきていた。
あ、制服と鞄。
隣の椅子の上に綺麗に畳まれ置いてあった。
ふっ…。
ふと笑みが溢れた。
こんなに優しくしてもらったの、高校入学して初めて。
また、あの子に会えるといいな…。
「ユナちゃん……」
優しい彼女のことを思い出しながら家まで帰った。