神隠し
序章

惨劇

男の子「ハァハァ・・・まだか・・・。まだ森の外へ出ないのか!?」

僕は走り続ける・・・。
村があいつに・・・鬼に消される前に・・・。
鬼に捕まれば・・・死しかない・・・。
森を出て街の外に出れば鬼は追ってこない・・・そしたら助かる!

男の子「よし!森の入口だ!これで助かる!」

その時・・・。
後ろに鬼がいるのがわかった・・・。

男の子「へっ!もう目と鼻の先に街があるんだ!
    捕まえたって無駄さ!」

鬼は関係なく向かってきた・・・。
逃げようと後ろを見ると・・・。

男の子「鬼がこんなにいるとはな・・・。
    この神隠しの話にもあったな・・・。
    鬼は森から出れそうになると増えて囲まれるって・・・。」

前からも横からも鬼がいた・・・。
逃げようとしても、戦っても鬼の方が勝つだろう・・・。
戦っても勝ち目はないんだ・・・。
その時、

?「鬼さあああぁぁぁん!こおっちいぃぃだよぉぉぉううう!」

男の子「きっ・・・君は・・・。」

梨花!

梨花「早く逃げて!鬼は私がひき付けるから!」

男の子「で・・・でも・・・。」

梨花「早く!圭一だけで逃げて生き残って!
   またこの惨劇が起きたら圭一がこの[神隠し]を伝えて!」

圭一「・・・わかった・・・。必ず伝えるから!
   僕からも頼む!必ず生きて帰ってきてね!」

僕は一目散に街の方へと走った・・・。
鬼たちが襲いかかってくるが、
半分は梨花の方へ行ったから少なく、
攻撃を避けて街へ行く・・・。

走り続けて・・・走り続けた・・・。
気付いた時には、僕は街中にいた・・・。
僕はここで倒れた・・・。
気付けば誰かの家にいた・・・。
僕は神隠しを隠しなが事情を話した・・・。
納得してもらい、僕はそこの家に住みことになった・・・。

梨花がどうなったかは僕は知らない・・・。
村がどうなったかも知らない・・・。
鬼が街中で僕を探しているかもしれない・・・。
だけど僕は考えてる時ではない・・・。とにかく寝よう。
でないと倒れちゃう・・・。早く忘れたい・・・。

そして僕は中学生になった・・・。
僕は中学生になる前に、
僕の村が大変な事になったのがニュースで報道されたと思ったが、
されていなかった・・・。
噂によれば隠蔽されたとか聞いた・・・。

でも僕はそれでいいと思った。
神隠しにあうののはあの村だけだと思った僕だった・・・。
でもそれは間違いだった・・・。
また同じ惨劇が繰り返されることを・・・僕は知らなかった・・・。
いや・・・決まっていたのだろう・・・。
この街で神隠しが起こるということが・・・。
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