シークレットプリンセス〜芦川凪編〜
「それって…。
芦川さんの外見しか見てないって事ですか?」
「そう。」
ライトさんは
冷めた瞳で私を見てくる。
「おい。
76点。ライト。
何してる?
立ち聞きなんて悪趣味するな。」
芦川さんが
私たちの方に寄ってくる。
「オンナはめんどくさいな。
私をそばに置いてとか…。
しょせん
金と地位と名誉にしか興味ないくせに…。」
芦川さんは
はぁとため息をつく。
すると
ライトさんの携帯が鳴る。
「マネージャーからだ。
じゃあ。」
ライトさんは
手をひらひらさせながら
私たちの横を通り過ぎて行った。