青の衝動
完成してからと言うもの、彼はとても嬉しそうに笑って、とても愛おしそうに眺め、そして世界の生命を一つ残らず愛している。


安定して来ると、彼は眠りに付いた。
世界を創造した彼は何百年も何千年も何万年も眠る。


だけど私は世界を見続けていた。
もしかしたら、不安定な存在の私が消え孤独になってしまうかもしれない彼の為に、彼の眠っている最中の世界の出来事を彼が起きたときに教えられるように…


その時、彼の喜ぶ顔を考えると私も嬉しくなった。
きっと彼の人間らしさが移ったのだろう。
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