双子ラヴァーズ☆
「てなわけで、俺これからレナって呼ぶから」


そう言って私の頭に手を乗せてわしゃわしゃすると、にかっといつもの意地悪い顔で笑った。

その顔に妙に安心した私はシュリの横腹に一発パンチを入れた。


「いて!急になんだよ!」

「…ムカつくから」

「はああ!?
レナって呼ぶのが!?」

「…違う、なんかこう、ね」

「はあああ??益々わかんねえんだけど!」

「いや、ごめん。
ちょっと緊張してる自分がいて、さ」

「え?」

「初めてシュリを男なんだって思ったよ」

「ぶっ!!!」


そこ、笑うとこ!?

肩を震わせて、声を押し殺して笑うシュリを恨めしそうに見る。
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