双子ラヴァーズ☆
「ごめんごめん。行こうか」
「……?うん」
まだユウリは不思議そうにしてるけど、私は何も言わないでおいた。
シュリと一緒だ、なんて言ったらもしかしたら不機嫌になるかもしれないし。
ユウリは違うかもしれないけどさ、シュリなら絶対にそうなると思うし。
「これやろーよ、レナちゃん」
「え。へたくそだよ」
「いいじゃん」
そう言ってユウリが指したのはレースゲームだ。
ユウリがお金を支払うと乗って、と促すからそれに素直に頷く。
結果は……惨敗。
まあ、酷かった。
あまりにも酷かったから、さっきからユウリは笑いっぱなし。
失礼だ。悔しい。
「じゃあ、こっちは?」
「おっ、いいね」
私がちょっと得意な格闘ゲームを指定すると、ユウリはノリノリだった。
結果は。
ギリギリ私が勝てた。