あなたはもういない。


翌日。


「舞美おはよー」

「あ、おはよ
なんか食べる?」

「あ、あれ食べたい!」

「はいよぉーちょい待ち」





「「いただきまーす!!」」

さくらがあれっていうときは
パンケーキのことだ

あたしの作るパンケーキは
特別おいしいらしい

普通なんだけどね?


「てか、昨日なにかあったの?」

「なんで?」

「観覧車とかお化け屋敷とか?
なんないならいんだけど!」

「なんもないよ
春太とはいつも通りだよ」

「そっかぁー
舞美が好きって思えるまで
春太くん彼女できないといいねー」

それは意外とメンタルやられる

「そのときはそのときだよ!
てか!さくら今年水着どうする??」

「あ!さくら買いにいきたーい」

「じゃあこれ食べたら行こっか!」



そして準備して
若者が集う人混みでたくさんの
ところまで出掛けにきた


「タピオカタピオカー」

「いつも舞美それじゃん笑」

「これ鉄板!笑」

「てか今年はどういうのにする?」

「あーたしかに
まぁみてからかなぁ」


それからゆうまくんの話を
聞きながら
水着屋さんに着いた

いっぱい可愛いのあるなぁー

なにがいいかなぁ


「あ!舞美これどーお?笑」

「ちょっそれない、爆笑」

っていって手にとった水着は
ライン際どい海に入ってたら
危ういはばさんシャツみたいな
肌色の水着。

これは着れないよ…爆笑


「あっこれどうかなぁー?」

「かわいいじゃん!
何個か候補絞ったら
試着しよーよ!」

といって
しばらく別々でみてた

さくらは
白ベースの花柄のデザインと
ピンクと茶色のフリフリのやつと
シンプルに白の水着

あたしは…
だからどうでもいいですよね。笑


試着して結局決めたのは
さくらはピンクと茶色のレースのついた
フリフリの可愛い水着

あたしは黒ベースの花柄の水着

「舞美の水着も可愛かったなぁ」

「でしょ笑さくらのも
めっちゃ可愛いけどね!
まぁあたしに似合わないのは確か」

「それいったら逆もそうだよー笑」

「それはたしかに。笑」

それからプラプラしながら
服を買ったりした


ウィーン


あっつ

「なんか急に暑くなったよね」

「うんたしかにね
お腹空いたー?」

「んーさくらはお腹空いたかも」


「お姉さーんお腹空いたんすか?
したら僕らと行きましょうよ!」

「いやあたしたちもう
足りてるんで大丈夫です」

「そんな事言わずに行こーよー」

「あの他当たってくれません?
この子も怖がってるんで」

「えーいいじゃんいこうよー」

ガシ

「え?」

「あのその手
離してもらっていいすか?」

「なんや兄ちゃん文句あんのかい」

「自分らの連れなんで
その手離してもらえないなら
この肩折ってもいいんすよ」

「なんだよー兄ちゃん冗談やー
悪かったって!んぢゃ」


タッタッタッタッタッ

「おいお前ら大丈夫か?」

「大丈夫です。」

「なーにが大丈夫です。
だし、忘れたの?」

「えっと…」

「え?舞美知り合いなの?」

「あーーー!!
もしかしてたく?」

「そうだよ笑
びっくりしたよ」

「全然わかんなかったぁ」

「たくさんはこれから
なにかあるんですか?
さくらたちご飯食べるんですけど
たくさんもどうですか?」

「いいね!皆でいこーよ!
たくともたまには話したいし!」

「じゃあ行こっか」


そしてすこしお洒落な
居酒屋さんに来た


「へぇーたくさんと舞美は
高校の友達だったんだぁー」

「一応仲良かったんだよ!」

「一応ってなんだよ笑」

「春太くん置いて
たくさんと付き合いなよー」

「ちょっなんて春太が
でてくんのよっ笑」

「春太なつかしいなあいつ元気か?」

「元気もなにもうるさすぎだよ」

「そかそかよかった」

「たくさんなんで春太くんのこと
知ってるんですか?」

「皆で遊んでて舞美が
暇人がいるから呼んでもいい?
ってなってそれでかな」

「へぇーなるほどねー!」


て、お腹いっぱいになるまで
たくさん話した

たくはあたしにとって
お兄ちゃんみたいな存在

いつも悩みを聞いてくれたから
最近連絡とってなかったから
普通に嬉しかった


「じゃあそろそろいこっか!」

「あ!さくらトイレ行くから
先でてて!」

「はいよーん」

ガラっ

「なんか舞美はまた
大人っぽくなったな」

「ほんとにー??
春太にはガキ扱いされるから
めっちゃ嬉しい!」

「おう。綺麗になったな」

って頭ポンポンなでてくれた。


あたしはこれが好きだ

たくの手は温かい。


「舞美たちなにしてるのー?」

「さくらおかえり」

「浮気ですかー?」

「いや違います笑」

「ぢゃあ行こっか」


この時は知らなかった

さくら以外に見られてた
ことなんて。





< 15 / 41 >

この作品をシェア

pagetop