あなたはもういない。



「では、いざしゅっぱーつ!」

車内では夏の音楽が流れていて
わいわいしながら
海に向かう

さっきまで元気だった春太も
爆睡している

海まで体力を残しとく
だとかなんとか・・・

ひとつ前の席では
さくらたちが他愛もない
話をしていて
2人とも顔赤くしながら
話していてかわいい

ななちんたちは
相変わらず夫婦みたいだ

とっわぁ!

急カーブで春太が
あたしに寄り掛かる状態に・・・

てかおっも!

ちょっ離れてよーーー!!!

「ん、ま、み・・・」

「へ?なに??」

「いい匂い」

「え?」

フガァーーーー

って寝てるし!?

寝言???

てか恥ずかしいし!

もう離れてよ!

と思いながら
春太を軽く突き飛ばした

「いった
まみ俺になにした?」

「いやいや春太こそ
頭おかしいから!」

「もうなんだよ、寝る」

「ちょっと!」

フガァーーーー

むかつく。


「あれ?まみ顔真っ赤だよ?」

「さくらうるさい
さくらのが真っ赤だから」

「え?うそ??恥ずかしい///」


はぁー大丈夫かなぁー。


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