鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
「痴話喧嘩はそのくらいにしてくれよ」

M4カービンを肩にかけ、右大腿部のホルスターから自動拳銃M9を抜いたジェフは、銃口にサプレッサーを取り付ける。

「べ…別に痴話喧嘩じゃないの…」

「サンダース一等軍曹、その発言には異議ありです」

ムキになって否定する二人にほくそ笑みつつ。

「さ、マット、前進だ」

M9の準備を終えたジェフが促す。

若い二人の痴話喧嘩にいつまでも付き合う気はないし、またその時間もない。

続きがやりたいのならば、まずはこの危険地帯を脱出する事だ。

< 129 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop