鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
人間という怪物
咆哮を上げて突進してくる元帥。

速い!

筋肥大した体にもかかわらず、素早さを全く損なっていない。

瞬く間に間合いを詰めてきた元帥は。

「がはっ!」

アッパーカットでマットを吹き飛ばす!

数メートルは飛ばされ、操舵室の壁に叩きつけられるマット。

フリッツヘルメットを被っていなければ、頭部を壁に強打してそれだけで死んでいただろう。

「くっ!」

躊躇なくM4カービンの引き金を引く三浦。

5.56ミリ弾が20発以上命中するものの。

「……」

元帥は微動だにしなかった。

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