鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
三浦の傷を嬲る元帥を見ながら、マットは寒気を覚える。

あれが、本当に元は人間だったのか?

ナノマシン兵器でディアボになったから、ああなったのか?

それとも元帥個人が元々ああいう人格だったのか?

或いは…人間という種族自体が、あんな残忍で凶悪な生き物なのか?

だとしたら、人間という生き物自体が怪物なのかもしれない。

普段は表面化していないだけで、人間はその身の内に、殺戮者としての本能を眠らせているのかもしれない。

< 355 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop