あめあがり
「本当?じゃあ、しょうたが
私の彼氏になってくれるの?」
「は?」
「え、そういうことじゃないの?」
「いや、そうじゃなくて
おれはただ、お前を慰めようと…」
「そっか。そうだよね。
しょうたは私なんかに気ないもんね。
ごめん……」
そう言うと彼女は
フラフラと立ち上がり
バックからカッターを取り出した。
「ありがとね。」
そう言い、
カチカチと音を立てながら
カッターの歯が伸びた。
あいつが左手首にカッターを当てる。
「待って。やめろ。」
気づくと俺は止めていた。
「え…
私と付き合ってくれたらやめるよ。」
あいつは
不気味に微笑みながら
俺に言った。
「わかったから…」
そう言うしかなかった。