腐りかけの階段
胸なんぞに変化はなく、ぺったんこで、股の間から血が出てること意外全ていつも通り
中々シュールだ



女用のぱんつを履いて、その上に元々履いてきた自分のズボンを履いて、彼女に礼を言う


「お手間をかけました…」

「はいはい」

「ナプキンと下着
かしてあげるから
自分であとはしなさいね」


「うぇ…
なにそれ嫌だ」


「諦めなさいな」


彼女に礼と別れを言い
履いてきた自分のぱんつを片手に徒歩3分も掛からない帰路につく

自分の家の玄関をくぐると
頭が半壊した母と
脇腹に鉄骨が刺さっている父が笑顔でおかえり、と言ってきた


「ただいま」


生理のことは言わない方がいいと思う
俺が生理のことを言えば喜んで赤飯を炊いて、俺の身体に包丁やらフォークやらいろいろ刺すのだろう

ああ痛そうだなあ


この時ずる剥けた膝小僧は緑に変色していて、既に痛みは感じていなかった

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