ダブル・ブレイカーズ01
綺麗な亜麻色の髪に、不思議な色の瞳。

病弱と思えるほど、色白な肌。


ビタミンカラーの服を纏う身体は細い。


そして、とてつもないほど整った美貌を持つ少年だった。


<――――――――――――>



<いや、自己紹介しよう?>


彼方は少年に言った。


漆黒の服を纏う彼方と、


鮮やかな色の服を纏う少年。


とても真逆に見え、


仲の良さそうな印象だった。


<おい!>


<うるさいなぁ>


少年はさくらを見た。



<僕の名前はアスタリスクだ>


澄んだ声色で、少年、アスタリスクは言った。


<――――――――――――>


<それだけ?>


彼方はアスタリスクにつっこんだ。


<えっ?ダメ?>


<名前だけ?無愛想すぎ!>


<カナがバカみたいにうるさいんだよ>


アスタリスクは言った。


<はぁ?>


彼方も負けていなかった。


彼方は漆黒で死神のよう。


アスタリスクは華やかで美しい。


見た目と性格がまるで逆な二人だった。

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