ダブル・ブレイカーズ01
<ありがとう>

さくらはノートにまとめた。


<七瀬さん、アーユーレディ?>


<よし、まとめ終わった>


<じゃあ、続きを説明しようか>


アスタリスクは不敵に笑った。


<しかし、朝霧には、とんでもない実態がある>


<実態?>


<君も見ただろう?カメレオンのような力を使う男。撃った銃弾をバラバラにして、攻撃したカナ>


<見たよ>


<それが、朝霧の正体さ>


<え?>


<カナ>


<はいはーい!>


彼方は銃を持っていた。


<銃刀法違反じゃないの?>


<如月彼方はねぇ>


アスタリスクは無邪気に笑った。


<警察以上の戦闘力があり、武器の所持が許された探偵さ>


<如月くん、すごい人?>


<14歳だっけ?銃を初めて持ったのは>


<違う。15歳の誕生日に初めて>


<ちなみに、朝霧では、銃刀法はないよ。裏ではね>


<――――――――――――>


<では、改めて>


彼方は銃の引き金を引いた。


<如月くん―――!>
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