PINKY DAYS
私はペンをとりだしてきゅきゅーっと紙に書く。

“嫌われてるだろうね。由葵は強情だからねぇ(・∀・)”

そして、もとの紙飛行機に折って達川くんに飛ばす。
国語は、新任の先生だから授業にいっぱいいっぱいでスキが多い。
それをいいことに私たちのやり取りは気付かれてない。

コツン・・・。2回目だなぁ、なになに?


“そうかぁ。あいつは負けず嫌いだったよなぁ~”

“達川くんて、筆談の方が優しい気がするよ。”

“筆談で優しいてどんな具合でわかんだよー”

“なんとなく。←”

“おまえテキトーだろ?”

“ホントだもん。てか、達川くんてメアドある?”

“あるけど、携帯”

“こっちパソだけど、メールしない?”

“別にいいけど。そっちがこまらないなら”

“あ、メアド忘れちゃったあwまた今度ねぇ”

“おい!天然ボケじゃなくてもうバカだろ”

“さいって~~!!もう知りませんっ”

“あーあ。そーかい。んじゃ、ここまで”


最後のメッセージが私に届いたところで筆談は終わった。

紙は、少し大きく感じたのに私と達川くんの字でいっぱいに埋め尽くされていた。


すごく楽しかった。
後ろの人達は超真面目か寝てるかだから、あんまり気兼ねしないでできた。

去年より、達川くんが優しいのには驚いた。

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