PINKY DAYS
「私のこと、知ってるってだけで分かり合えてるなんて思わないで!」

雷が轟く中で、私の口から吐き出される言葉。

頭がカッと熱くなった。

「そんな・・・、思ってないよ。ウチらは親友だよ?」


由葵は、綺麗な青い傘を私の方へさしかける。
私はそれを手で強く払いのける。同時に、由葵がよろめく。

「やめてよ!!だって、私の心まで踏み込んできてるじゃん。」

「そこまでしてないよ!結実!?」
由葵は大声で私の名前を叫ぶ。




目からこぼれる涙

カラカラに渇いたのど

すべて、振り絞って


最悪な一言を私は言った。



「由葵なんてもう知らない!」

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