歌姫桜華


 後ろにいる五人の中の一人が前にいる人を「雅美」と呼んでた。



 雅美……ねぇ。



 有名なのかな?

 レディースに入ってるとか?

 ……この中で一番強いのは、こいつなのかな?





「あなた……和也様たちとどういう関係なのよっ」




 壁をドンッと蹴り、胸元を掴まれた。





「………友達だけど?」




 怖さなんて1ミリも感じない私は、平然とした顔で答えた。


 そんな私にさらに腹が立ったのか、




「白々しい!!嘘つくのやめたら!?


 あんた……ウザイのよっ!!!!」




 私の頬を狙って腕を振り上げた。



 後ろの人たちは、クスクスと笑っている。


 ……そうか。この人たちは私がやられるって思ってるのか。



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