歌姫桜華


「「「「で、連れてきた」」」」


 口を揃えて言うな!!



「私は、別に用はないし。
 じゃ、美橙にも会えたし。美橙バイバイ」



 そう言って、走るのが得意な私は、

 走って倉庫から出ていった。




 そして、寮に戻り、


 その日は寝た。






 夢を見た。



 あれは、父と母が亡くなったとき。



 美橙に


「どうして!!?」

「なんで!?」


「姉ちゃんのせいだ!!!!」



 …なんて、八つ当たりされた日。


 私は放心状態だった。


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