歌姫桜華


 空を見上げながら、奏多は言った。




「………そ、そんなに好きなの?MIRIAのこと」



「あぁ。超好き。めちゃくちゃ好き。

 デビューしたときから、好き」



 そんなに好きでいてくれたんだ。





「ありがとう」






「は?なんで、美藍が言うんだよ」






 あ!やばっ。


「え、えっと……MIRIAならそう言うかな…なんて」


「だよなぁ!MIRIAは絶対そう言う!!!」



 MIRIAの話をするとき、奏多…目が輝いてる。


 嬉しくて、目頭が熱くなる。


 こんなにも近くにMIRIAがいるのに、バカだなぁ奏多は。

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