キミさえいれば
「ねぇ、白石さん。

今回のこと、私に任せていただけないかしら?」


「えっ?」


突然の黒崎さんの言葉に、母さんは意味が飲み込めていないようだ。


「あの、どういうことしょうか?」


そう問いかける母さんを、黒崎さんは真っ直ぐな目で見つめている。


「産ませてあげましょうよ……」


「えぇっ?」


びっくりしたような声を上げる母さん。


「で、でも、保も凛もまだ学生なんですよ?

大学や高校を辞めさせるってことですか?」


「いいえ。

保には大学をちゃんと卒業してもらいます。

それから、凛ちゃんも」


「え……?」


「高校は卒業しましょう」


私も母さんも意味がわからなくて、目がパチパチしてしまう。


「二人が学校を卒業するまで、私が全面的に協力します」


力強く告げる黒崎さんに、私達は目を見開いた。
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