君の生きた証~love in war~
屋根裏は、私たちの隠れ家だった。

付き合い始めた当初、人前でしゃべるのすら恥ずかしがった私のために、アレンが教えてくれた。



『テニス部の一番手にだけ引き継がれるんだ』



アレンはそう言った。



『じゃあ、ティムも知ってるの?』

『あいつはあいつでちゃんと持ってるさ』



アレンはいたずらっぽく笑った。



『昼休み、ロゼッティとティムの姿が見えないって、ヘレン先生が心配してるの知らないのか?』
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