君の生きた証~love in war~
いつもとは、どうしても違う緊張が走る。

彼女の頬に手を寄せるのも、顔を寄せるのも、なんだかひどく不器用な手つきになってしまった。



ドロテアのときも。

エレノアのときも。

クロディーヌのとき、他の誰かとのとき。




後継ぎとしてしか見られない、やるせなさを埋めるためのように口づけを交わした、自堕落な日々。

一刻も早く忘れたかった。
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