ハート交換
私は手の甲で涙をふいた。



「無理よ・・・もう遅い。それに私にはそんな勇気がない。」



『また、すぐあきらめようとする。』



晃の心の声が言った。


「今までずっと我慢してたのよ。今さら・・・」



『もっと自分に正直に生きればいいさ。会いたい気持ちを押し殺しても苦しくなるだけだよ。』



窓から西日が射し込んで眩しかった。私がカーテンを閉めようと窓のそばまで近づいた時晃が私の代わりにカーテンを閉めてくれた。


晃は、ため息をつき「ねぇ、今からどっか行かない?」と私に向かって言った。



「今から?」



「そっ!今から。修一は、配達からまだ帰らないんだろ?戻ってくるまでちょっと散歩に出かけようぜ!」




そういうことで私たちは散歩に出かけることになった。




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