ナムストーンPART3

封印2

確かにメキシコやユカタン半島のアステカ、オルメカ
以前の文明、ペルーのマチュピチュ以前の文明、ナスカ
の巨大地上絵や最近続々と発見される海底古代遺跡など、

その遺跡の壁面には謎の三つ目や宇宙線らしき舟の絵柄
が必ずと言っていいほど克明に描かれている。

ムー大陸やアトランティスの物語はプラトンの記述以前から
その事実は数千年にわたり口承されてきたものだ。

とするならばノアの箱舟やリグベーダや中国の古書の
記述から人類は共通の大天変地異を経験しているのだ。

それでも地球誕生からの数十億年に比べれば数万年前の出来事だ。
それが遺跡に刻まれていることは間違いない。

地球を2億年ほど席巻した恐竜は6500年前の小惑星衝突によって
絶滅したといわれている。それは間違いないだろう。
核爆弾数千発分の衝撃だったといわれている。

それでも地球は生き残った。人類は一万年年前の氷河期を生き延びて
この数千年で地球的規模で繁栄しているように見える。
いつ何かで絶滅しても何の不思議もないのだ。
その兆しを今この時見過ごしてはならない。

ケムンの報告を確認しえた時ナセルからの連絡が入った。
「キラウェア?」
オサムオサナイは思わず小声で叫んだ。
何かが地球的規模で起きようとしている!
その時オサムのナムストーンは薄紫に輝いた。
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