恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「わ、たし……愁さん、たまに…怖くなる……
だって……」
愁さんは、まっすぐわたしを見つめている。
それが……
その目が…
「愁さん…笑っても……目が笑ってないから……」
わたしは愁さんにはっきり伝えた。
愁さんはその後、何も言わず幹部室を出て行った。
扉のパタンという音とともに、後悔の波が押し寄せる。
どうしよう……わたし…言わない方が良かった……?
煌くんとも…喧嘩したばっかりなのに……
愁さんとも……
わたし…もう…ここには……来てはいけないのかも……しれない………
龍くんと篤斗くんは黙ってわたし達の会話を聞いていた。