恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
よし。
と、少し気合いを入れて。
ドアの閉める音にも気をつけて、忍び足で…
でもやっぱり無音は難しくて…
自分部屋の二階に上がるとき、階段のミシミシする音が静かな家に響いた。
しまった。
と、思って心臓がバクバクなり始める。
だけど……
あれ??
リビングまでは聞こえなかったかな?
ホッと一安心して、残りの数段を登り切った。
部屋に入り荷物を置いて、ベッドに寝転がる。
だけど……
いつもは少しの、小さな音にも反応する母。
なのに……今日は……
おかしいな……
帰ってきたことに気づいたのなら、もうこの部屋に来てる頃だ。
だけど来ない。
やっぱりいないのかも。