甘く寄り添って
「いいえ、私は時下さんを尊敬していますので。それに今思い出しても渡米にご一緒できたことが嬉しくて。薫先生には失礼になるかもしれませんけれど、私は時下さんに連れられて行ったいろいろな場所でいろいろな経験ができたことに今でもドキドキしてしまうのです。もう一度ピーターに会ってみたいです。彼が口説くので即決でお断りしたら何かショックなことを言われたんですけどお酒が入っていたのでよく覚えていないのです。」

「彼は優秀なヤツだ。ああいう席では羽目を外すタイプだしね。君に失礼なことばかり言っていたようだから僕から謝るよ。悪かった、気にしないで。」

「私、ピーターが一番印象に残っています。決して悪い意味でなくてです。楽しい4日間でした。」

時下さんとの食事もいつも楽しかった。

私を相手にあらゆることをしゃべった。

彼はおしゃべりな方だと思った。

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