甘く寄り添って
朝になり、窓の外が薄っすらと明るくなってきた。

私は毎朝5時半ごろ目を覚ますのが癖になっていた。

「ん、時下さん、いない、もう起きたのかしら?」

お手洗いついでに顔もザッと洗った。

彼はキッチンにいた。

「おはようございます。」

「おはよう、起こしてしまった?ジャスミン茶でいい?」

「ありがとうございます。」

「毎朝こんなに早く起きるのですか?」

「悠は?」

「私もいつも早くに目が覚めます。」

「そうか、眠れた?」

「はい、ぐっすり。時下さんのせいかも。」何となくまだ体が痺れていた。

「悠、僕が好きなのか?」時下さんは静かに問うた。

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