甘く寄り添って
三人で食事をした。

「へえ、欧州か、いいね。僕も9月にロンドンで開かれるジャーナリスト交流会には出席する予定だよ。現地で会える?」

「ああ、悠も連れて行くつもりだ。」

ピーターはまたも私にウインクをした。

ニヤリと意味有りな笑いまで私に向けたので

私はちょこりと肩をすくめて応えた。

「悠、明日は見送りに来てくれなくてもいいよ。」

ピーターはわざとそう言って時下さんをかました。

「当たり前だろ、彼女に甘えるなよ。」

「それは君だろ、茂樹?」

三人で笑った。楽しいひと時だった。

ピーターとの再会を約束して別れた。

< 46 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop