甘く寄り添って
「ピーター!!」

私にキスをしているピーターの肩を誰かの手がつかんだ。

時下さんだった。

「やあ、茂樹!いつ来たの?」

「たった今だ!僕の恋人に手を出すとは、いい度胸じゃないか。どういうことなんだ?」

「君の恋人って、悠のこと?」

「そうだ!悠は僕の女だ。僕じゃなかったら今頃殴られているところだ。」

「ごめん、茂樹。彼女が余りにも魅力的だったんで、つい。」

「それは僕が彼女に言うセリフだ。全く手が早い癖は治ってないな。」

「君が彼女を一人にしておくからさ。悠を一人にしておいたら悪い虫にすぐ連れて行かれるよ。」

「わかったよ。今度から気をつける。ところで悠の話しは終わった?」

「終わったわ。ピーター、ありがとう。もう充分よ。」

「そうかい、それはよかった。」ピーターは私にウインクして言った。

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