空色デイズ ~陸上部エース♂×陸上部マネージャー♀の危険な取り引き~


「…ら」


「さ…っ」


「サクラ!!」



虚無感から、いつの間にか感傷的に浸っていた私は、哉太の声が耳に届かなかったのだ。



大声で叫ばれ、振り返った視線の先に。



肩を上下させ息切れ状態の哉太がそこにいた。



走って、私のこと追いかけて来てくれたんだ…。



不覚にもドキッと胸が高鳴った。

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