【短編】恋しちゃダメですかっ?
ピンクのカーテンがひらひらと揺れ、心地よい風を運んでくれる。


深夜一時。

ことねの隣の部屋には、狭いベットに、きよと並んで寝たふりのゆきがいた。



「きよ、きよ、聞こえただろっ?」


「う〜ん、もう、ねむいんだから、かんにんしてよぉ〜。」


案外怖がりのゆきは、きよの身体にべったり、ついたままで。


「それより、なんでここにいるの?もう〜早く自分の部屋に帰ってよ。」


「そうはいかないよ。今日こそ、暴いてやる。」


「きよ、あんたには、聞こえないのか?
ことねの大きな独り言。」

「きこえたよーな?そんなよーな?」


「そうだろっ。
ことねがおかしいよ。
これは、何かにとりつかれてるぞぉ。
そうだ。あんたの知り合い呼んでくれ。
祈祷師じゃあ、祈祷師をよべぇ〜。」



「はぁ…?そんな…
心配だから、みてもらおうか。」


「早速明日の夜に呼んでくれぇ〜。」



「もう、わかったから、そんなに興奮しないで、早く寝てくれる?」



静かに静かに夜はふけていき、いつのまにか、二人は恋人のように、寄り添って深い眠りについた。


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