【短編】恋しちゃダメですかっ?
ぐわっ・・

昨日と違う風、昨日と違う空気。


何、何、何よぉ〜


昨日の人はたしか、おじいさんで、杖をつきながら、永遠と自分の昔話をしたっけ。


おかげで寝不足じゃん!


おとといの人はそりゃあ、綺麗な人で、髪の毛長くて、髪をなびかせて、彼氏の話を永遠にしていったっけ。



なんで、わたしに?



ねぇ、なんで?



あの・・
震えがとまらないんですけど・・






トントン
ノックの音。




「わぁっ、びっくりしたぁ。もう、きよ、何?」



「あんた、独り言、大きいよぉ〜部屋の外まで、聞こえてんじゃん。」



「な、なんにもいってないよ。もう、寝るから〜。」


「早く寝なさいよ。明日、ミツちゃんが朝早くに迎えにくるよ。」



「はぁ〜い。」




言えない、とてもじゃあないけど、ゆきときよには、絶対いえない。






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