神聖魔法団【上】
「なんでそうなるんだよ!?
確かに父さんに守ってもらった命で誰かを助けたいのは分かる。
だけど・・・だけど!!」
黎兎の悲痛な顔に何も言えなくなった。
「待ってる俺達はどうすれば良いんだよ・・・・?
母さんはどうすんだよ?
こんなこと話したら母さんまた悲しむぞ?」
分かってる、分かってるけど・・・。
「俺は父さんと黎奈を守るって約束したんだ。
でも、俺は魔法も使うことさえも出来なければ
黎奈を守ることもできない・・・。
そんなの辛いだけだよ・・・。」
黎兎・・・。
「だから、戦わないで・・・。
俺の傍に居てよ。
死んで欲しくねぇんだよ!!
俺、黎奈が居なくなったら、もう・・・。」
黎兎もずっと怖くて寂しかったんだよね。
ずっと笑ってたけど、心の中では寂しくて仕方なかったんだよね。
お父さんとの約束を守るために頑張ってくれたんだよね。
はは、私こんなにも思われてたんだ・・・・。
もう甘えるのはやめよう。
私は黎兎の姉だから。
弟を守るのは当たり前のこと。
私は黎兎を抱きしめ、