神聖魔法団【上】



「え?」





「なぜだ」







「黎奈を死なせたくないから」






その声は真剣そのものだった。








「黎兎、昨日なにか見たのか?」







瑠雲が優しく問いかけても一切無視。








雷の返事を待っているように見える。








「無理だ」






「なんでだよ?」






このままだと黎兎が雷に突っかかりそうだったから





「黎兎?昨日のあの時なにがあったの?」





私が代わりに聞いた。




< 240 / 347 >

この作品をシェア

pagetop