神聖魔法団【上】
「ねぇ、なにか居るの?
僕、何も見えないけど・・・」
「何かは居る。
だが、速すぎて見えない・・」
「くそ!
いるんなら出てこいよ!
こそこそしてんじゃねぇぞ!!」
炎虎の声は響くだけで何も起こらない。
「どこにいんだよ!」
そう叫んだ瞬間、
辺りが暗闇に包まれた。
「ダークホール!?」
「ふっふっふっはははは」
風雅の声と気味の悪い声が重なった。
姿は見えない。
「来るぞ、気をつけろ!」
炎虎は天音と涯を守るため、炎のシールドを張った。
残りの4人はそれぞれの態勢に。