今日、君が結婚します
「うじうじ、うじうじ。そんなに言うならクリスマス過ごせばいいじゃない!言ったでしょ?今更罪悪感なんて感じるなって。


だったら、最後の思い出作ればいいじゃない!どうせ、松原がその人と『妊娠』が理由で結婚してもすぐ別れるわよ。だって、松原が好きじゃないんだもの。



あんた、中途半端なのよ。悪女になるならとことんなりなさい。もう片足突っ込んでるんだからそんなとこで遠慮せず、諦めるにしてもクリスマスは松原を奪いなさいよ。


人のこと考えたら自分の恋愛なんて成就しない。あたしはそう思ってる」




また寛子に頭をかち割られるようなことをいわれた。確かに中途半端だ。



本当どうしたいんだろう私。悪女になるならとことんなりなさいか。



そっか、もう私、悪女なんだもんね。今更、綺麗事言わなくたっていいのか。




じゃあ、クリスマスくらい、わがまま言って終わりにしよう。
< 116 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop