今日、君が結婚します
大和くんに近づき、腕を絡めた。



普段ならこんなことできないけれどあまりにも怒りが込み上げてきて大和くんを利用し、更には蔑むようなことまで言った。


ここからは私の反撃だ。



「えっ、あっ、も、もちろん。大事にするよ。泉美なんかよりもずっと『キミ』のことが好きだ」



「じゃ、もうここに用はないから。二度と来ることもないし、ただ一つだけ言っとく。私はたとえ、泉美と同じ人を好きになったとしてもこんな卑劣なことしない。正々堂々奪う!!」




大和くんが私のコートを持ってくれたのでそのままカバンを持ってリビングを後にする。


一度顔を上げただけで後はずっと俯いていた泉美は最後まで顔を上げることはなかった。
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