Sunshine love
救世主からのヒント
「風、冷たい。」
あのあと、諒はわたしにごめん、と言って、離れて行った。
あとで電話するとも言ってたけど、どこまでが本当なのかな。
聞きたいことはあるけど、まだ、彼女でもなんでもないただの友達のわたしは、聞くことさえできない。



「あれ、おかしいな。」
自嘲気味に笑う。
だって、なぜかわたし、泣いてるんだもん。
始めから、期待なんてしなければ良かったのにね。
あーあ。
終わったな、たぶん、わたしの初恋。
もう、誰か大事な人がいるみたい。



「あれ、郁ちゃん?なんで泣いてるの?」
そこに現れた人をわたしは救世主のように思った。
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